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猫でも飼ったら
「スカイプ家族会議」
■424■ 5月6日 2006
我が家は、長女が香港に、次女が台湾に、家人がチェンッマイに、僕がバンコクに住んでいるという、絵に描いたような離散家族です。
でも、もう30才を超えた娘が同居しているというのは不自然で、自分から望んでアメリカで教育を受けましたから、アメリカの現状などもよく分かってお
り、20才を超えたら子供は家から独立して出て行くと言うものだというアメリカ式常識をよく見ていたらしく早くから独立して親元を離れることには何の抵抗
もなかったようです。こういう理由で、アメリカにはニート、や引きこもりなどというのが存在しないようには思いますが、現実はどうなのかは知るよしもあり
ません。結構アメリカでもニートなどが存在して、世間の常識に背を向けて生活している若者などが沢山いるかも知れません。
だから家族同士の連絡は、最近でスカイプを使うことが多くなりました。このインターネット無料電話は、我が家のような離散家族には福音で、重宝します。
家族全員がそろった土曜の夜などは、会議が(と言ってもお互いの近況を報告し合うのがおも)ですが、話しが盛り上がって1時間を超えることがあります。こ
れが国際電話でしたら、香港は激安ですが、タイは結構高額で、1時間も話しては大変な請求書が来ます。
その前のコミュニケーション手段は、インターネットメールでした。これは相手の事を考えなくとも(時差などのこと)良い点は重宝ですが、同時性と言うわ
けにはいかず、即答えが返って来るという事はまれです。その前はファックスのコミュニケーションでしたが、今のようにアジア圏に住んでいるのであれば時差
などそんなに気にはなりませんが、アメリカとのファックスコミュニケションでは時差のことを考えなければならないので大変でした。そうしないと熟睡してい
る娘をファックスの受信音で起こしてしまう結果になり、返事が遅れたりすることが多々ありました。きっと、夜中に電話の音で起こされ、それもたいした用件
はないのだからと、返事を忘れてしまうことがあるようでした。この辺りは娘の気質を熟知しているのですから、相手の動向が手に取るように見えます。
当時は香港に住んでいましたから、電話料金は非常に安く、それに香港は競争社会ですので、国際電話なども常に2、3社が競合状態にあり、料金の引き下げ
競争を行っており、カナダ、アメリカ、1分間1ドルなどという時もありました。香港は1997年以降移民が増え、国際電話の需要が非常に高い国でしたが、
こんなべらぼうな料金設定をするのも、当時1人に1台と言われた携帯電話のシェアー競争に歯止めがかからない状態が続いていたからです。香港の通信インフ
ラや、銀行のサービスは、あれはもう世界に誇ってもいいもので、先日も長女がタイに遊びにきていましたが、彼女の携帯は別段特別の申し込みをしなくても、
バンコクでも利用可能でした。逆にタイの携帯を香港に持ち込んだ場合は、そのままでは利用不可能で同じアジアGSMでもかなりの違いがあります。
だから、我が家が香港に行く場合は、以前香港で使っていた携帯を持参したりします。我が家に保存しているこの携帯も、過酷な‘競争が生みだした産物で電
話機は無料で獲得したものです。
国が違っただけで、受けられるサービスも全く違うということは、便利な生活をエンジョイするなら先進国に住まなければいけないという論理も出て来ます
が、文明がそんなに発達していない中進国にすむのが一番カンファタブルだというのが僕の出した結論ですので、娘の携帯を羨ましがってもらちがあきません。
そんな電話事情を一挙に打ち破る感のあるインタ―ネット無料電話のスカイプは、画期的な技術進歩だと思います。我が家でやっているバンコク、チェンマ
イ、ホンコン、タイワンの同時通話は、なんだか未来の家族のコミュニケーション方法だと、つくづく感心してしまいます。
この家族会議の話題は実に多岐に渡り、何せ電話代を全く気にしなくていいというのが気楽で、それだけに、従来の国際電話では話せない内容にまで突っ込ん
で行きます。国際電話ではどうしても料金を気にするあまり、要領よく話しを進めなければならないので、必然的に要約した話の進め方で、最後に「ところであ
なた最近体の調子はどう」などと言う部分に心の通った会話があるだけで、用件だけで電話が終わってしまうことが常です。
先週のスカイプ家族会議は、チェンマイさんが、なんだか見逃すわけにはいかないNHKのドラマがあるというので途中参加となりましたが、とりとめもない
話しに、後から割り込んで来た家人の話しで盛り上がりました。その話題というのが「大ネズミ取り作戦」を敢行しているという事です。そういえば先日チェン
マイに帰ったとき、庭の芝生の上を横切って行った大きなネズミの様なものを目撃したことを思いだしました。
チェンマイの家はタウンハウスで、これは日本式にいうと棟割り長屋で、何件かが壁を接して並んでいます。だからゴキブリなどのどこかの家で専門家をや
とって駆除しても、ゴキブリは隣の家に大移動するだけで、退治することは不可能です。棟割り長屋に新しい住人が引っ越して来て、タイの人は借家でも新しく
入居するときは、徹底的に内装をいじったり、その時ゴキブリ駆除をしますので、我が家に最近ゴキブリが増えたという事実で、2,3軒隣に新しい住人が引っ
越してきた事実を知ることがあったりします。これに築いて家人もゴキブリ屋との契約を継続しなかった位です。
バンコクでも街中でネズミを目撃することが時々あります。それもまるまると太ったネズミで、都会のネズミは食べ物も豊富で、それだけ幸せなのだろうと想
像したり、殺生を極端に嫌うタイでは、ネズミなども殺さないで生かしているのかと、考えたりまします。と言うのも、先日、タイの人はゴキブリも殺さないと
う事実を目撃したからなのです。アパートの階段を掃除していた女中が、ゴキブリ発見したのですが、持っていた箒の先っぽで、改段の下の安全な所に転がして
行って逃がしていました。腹を見せて転がされていたゴキブリは、階段の下で、周りの安全を確認している時間くらいじっとしており、それからくるっと元に
戻って元気に逃げていきました。これは日本の主婦だったらどうするだろうと考えるとちょっとカルチャーの違いに驚きます。
我が家の庭を横切ったネズミはかなり太っていて、かなり前から隣の家との間を行ったりきたりしているようです。時々向かいのシンガポールの家で飼ってい
る大型犬2匹がこのネズミを追っかけて我が家の生け垣を台無しにすることがあります。何せ我が家のお隣はスパを経営しており、庭などは植木を一杯植え、噴
水なども設え、癒し系の雰囲気をかもし出していますので、ネズミの隠れる場所はいっぱいありますので、簡単に犬の追跡をかいくぐって逃亡してしまいます。
チェンマイでは犬がネズミを捕らえようとするのです。
今回の家人のねずみ取り作戦は、庭のものでなく、2,3日前から夜になるとリビングに置いてあったテッシュペーパーの箱がなんだか移動していることに気
がつき、夜寝るとき自分でテッシュの位置を確認して翌朝、動いているかどうかを確認したところ、確実にテッシュは本箱の裏の方に引っ張られている事実を確
認して、これはねずみ取り作戦敢行決心をしたとの事です。
そういえば、この家に住みだした当初、ネズミがいるという疑惑が起こり、あちこちの雑貨、小間物屋をまわってネズミ取りを探し求めましたが、当時はつた
ないタイ語と、ねずみ取りは金網状のものか、板に取り付けられたバネ状のものを想像していたのですから、チェンマイでねずみ取りが見つかるはずもなく、
ちょうど現れた大家の息子に、ねずみ取りを探しているのだけれどと言ってみたら、彼は専門家に頼んだ方が良いといい、ちょうどそのころ2ヶ月に1度我が家
が依頼していたゴキブリ退治をする業者に電話をしたところ、さすが専門家、ペースト状の捕獲用器を持参して、翌日見事にネズミを退治したことがありました
が、今、思い出すと大家の息子はきっと殺生をするのが嫌いなので、業者を紹介する事で殺生の機会を回避したのではないかと、思い出したりします。だって、
この新しいねずみ取りはスーパーマーケットなどで普通に売られているのですから。
経験は知識と言いますが、家人もスーパーに赴き、捕獲機器を仕掛け、翌朝見事に子供のネズミを退治したとのことです。ペーストに引っかかっていた子ネズ
ミは翌朝でも生きており、スカイプ会議に参加した家族はその始末をどうしたか、かなり興味を持って家人の発言を待ちました。僕などは、その昔、金網で出来
たネズミを殺すのに、バケツに張った水につけて窒息しさせる方法を思い出していたのですが、家人の話では簡単、簡単と言うわけで、円形になった台紙を半分
にたたんでポイと捨てれば完了と、いとも簡単に言ってのけました。その状態でも子ネズミはまだ生きている事になり、哀れを催さないかとちょっとこんどはネ
ズミに同情をもよおしたりしますが、今のねずみ取りは、そのあたりの事も考慮されている様で、別段水に浸けなくても、そしてネズミが苦しみもが状態を見な
くても良い工夫もなされているようです。
1時間上続いたスカイプ家族会議から一番先に退場したしたのは、やはり家人。
今夜は外の庭にいるだろう大ネズミを捕らえるために、新しい罠を仕掛けなければと言う理由です。家人の最後の言葉、
「田舎暮らしは強くなければ生きてはいけない」
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