サ キさんのチェンマイ日記

                                        

整備されて歩きやすくなった歩道


「チェンマイ近景」
 
                                  

■412■ 06 Feburary 2006

今回チェンマイに帰って、一番の進歩を感じたのは、なんといっても市内にバスが走り出したことです。

このバス、かなり以前から導入は決定していましたが、従来から、チェンマイ人の足として親しまれてきたソンテウ(ピックアップトラックの荷台に、椅子を2 列に取りつけたもの)の組合の猛烈な反対にあって、なかなか実現しなかったものですが、ようやく折り合いがついて、走り出したという情報を元に試乗に出か けました。

何を、今更バス・・・というなかれ。僕が移住した2001年はじめには、チェンマイにはバスは走っていませんでした。以前走っていた様ですか、次第にソン テウ組合が力を持ち、とうとうバスを追いだしてしまったいきさつがあります。だから、その当時はメイン通りにはまだ古いバス停がありました。

しばらくして、再度バスが走り出すという情報があって、すぐ新しいバス停ができました。僕が住んでいる近くのホイケウ道りにもバス停が数カ所新築されまし た。どうも、タイではこの種の設備には民間の活力を利用するのが常で、このバス停も建築中に広告看板が併設されました。

まだ、走ってもいないバス停に広告看板とは・・・とは、最初ちょっと異質に感じましたが、よく観察していると、強烈な太陽を避けるための休憩所として、結 構地元の人も一休みしていますし、広告看板は電飾になっているので、暗い夜道では結構目立つ媒体となっています。バス停の建築費はこの広告看板でまかなわ れた形跡があり、これは以前に書いたバンコクの交通状況案内板や、交番と変わりません。

何せ、公共施設建設に外国企業を誘致して、その代金を農産物で支払いたいという政府見解が出る国でのお話です。タイは輸出できる産品が少ないので、貿易で 外貨を獲得する手段が極端に少ないので、得意分野の農産物とバーターしようという話です。これには、投資機会を狙っている外国勢も二の足を踏んでいるとい う新聞記事を読んだことがあります。

バスは全部で6路線あるようです。そのうち、我が家に一番近いバス停が、リンカム交差点にありますので、路線図を確かめてこれに乗ることにしました。待つ のと10分、白色に塗られた中型バスが到着しました。日本人はまだあまり利用しないとみえて、車掌は「どこへ行くのか知っていますか」とい聞いて来ます。 まだバスが走りだして間がないので、行き先を知らない人が沢山いるようです。

「このバスは、カーフー、マクロ、ロータス、ビッグCを回って行きます」と、案内してくれます。
これらは、すべて大型メガストアーで、体育館くらいの大きさがあります。こんな大型店が現在5店、チェンマイの人口からするとかなりのオーバーストアーだ と思われますが、各店も結構繁盛しており、週日の昼間でも沢山の買いもの客でにぎわっています。タイの人は買い物好きと見えます。

乗り込んでみると、まだ走り出して日がたたないというのに、三菱製のこのバス、なんだか薄汚れて見えます。どうも、中古車を導入したようで、市側もバスの 導入の正否を判断しかねる結果だろうと考えると、ちょっとタイの事情が分かるだけに微笑ましい感じもします。長年排気ガスをもろに吸ってしまうけれど、ど こでも乗れて、どこででも降りられるソンテウになれている人が、果たして一定路線を走るバスに乗ってくれるかどうかという懸念があったようです。

それが中古バスの導入につながったようですが、事情通によりますと、バス導入に当たり、ソンテウと路線の棲み分けをしたようで、バスはお堀の外側をテリト リーにし、旧市街には入らない、ソンテウ側も料金を15バーツにする代わりに、乗車拒否をしないという手打ちが行われた様です。ちなみにバス料金は10 バーツの定額です。普段ソンテウを愛用している家人などは、これで十分便利になったといいます。

仕事に復帰して、それまで乗り回していた車をバンコクに持って行ってしまったので、たまのチェンマイ帰郷は、足の便が極度に悪くなってしまい苦労を重ねて いたのですが、エアポートタクシー、メタータクシー(これらのタクシーはメーターを使わず料金は交渉です。20年くらい前のバンコクと同じです)、に加え 今回は市内バスト随分便利になりました。車がなくなって、さぞや不便をかこっているだろうと心配していた家人は、すっかりソンテウ乗りの名人に変身してい ますし、バスなども走り出すと、足の便が格段によくなると喜んでいます。

これらの公共交通は、2001年には皆無だったというと、信じられますか。バスに乗って、どこか新しい場所に案内して欲しいという僕の希望に、家人が選ん でくれたホット・スポットは、カムテェンのロータス裏に新たにできた「JJ Market」でした。ここは、僕がチェンマイ住んでいたとき、よく通った「花市場」があります。庭の芝や、裏庭の敷石などはすべてここで買いました。

この市場は、以前はお堀の内側にあったのが、都市計画でスーパーハイウエーよりに移転したとのことで、かなり大きな花市場で100軒くらいの店が集まって います。芝を始め、庭木、花、園芸用品など、ここに来れば園芸に必要なものがすべてそろいます。結構繁盛しており、週末は車が行き交うのに苦労する位で す。この様子を見ていると、チェンマイ人は結構花が好きで、街の至るとこりに綺麗な花を咲かせたお屋敷があります。

さて「JJ Markett」は、この花市場に隣接してあります。以前は何もなかった空き地に建てられたこの新しい施設は、有名デザイナーの作品を集めて販売するもの です。マーケットはまだ半分くらいしかできあがっていませんが、家人によりよると、タイの有名なデザイナーが音頭を取って、デザイナーなどを集めているよ うです。伝統のランナースタイルの建物に店がちらほらと開店しています。ファッションあり、家具あり、お玩具あり、絵画あり、伝統の手芸品ありの、いって みれば従来の観光名所、ナイトバザーの現代版を狙っているようです。

新しいだけにセンスがよく、統一がとれ、整然として、清潔で、新しいチェンマイを彷彿とさせます。これが完成すれば、確実にチェンマイの新名所となること でしょう。僕が訪れたのはマカプーチャの連休の間でしたが、ナイトバザーの雑然さに飽き足らない人たちが結構歩いていました。この種の、モダンさの中に伝 統のランナースタイルを取り入れた家具や、ファッションは、東洋趣味の外国人には好評で、そんな外国人姿も見かけました。

ニマンヘミン通りとJJ Market 。チェンマイは確実に変貌の時を迎えているようです。

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