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「どくろマーク」
■368■ 3月15日
一段と厳しくなりました、タバコ規制。
タイで製造されるタバコは、パッケージの半分以上を使って、タバコの健康に対する影響を明示しなければならなくなりました。サキさんは喫煙者ではありませ
んが、早速新パッケージを買ってみました。デザインは全部で6種類あります。
MILD SEVEN
Lightsは、タイでライセンス生産されている日本のタバコです。おなじみの青を基調にしたデザインは消えてしまい、パッケージの半分にタバコをくゆら
す男性と、その背後にミイラ2体がある、何ともおぞましい写真を使っています。キャッチは「タバコの煙は人間を殺すことができる」という警告がタイ語で書
かれています。
そのほか、赤ちゃんを背負った男性が、大量の煙を吐きだしているもの、酸素吸入を受けている、上半身チュウブだらけなど、直情的なデザインのオンパレード
です。警告文も「タバコを吸うと早く老ける」「口がくさい」「肺気腫で死亡する」など。ここまでショッキングなデザインを採用したのは、真剣に禁煙運動を
進めようという意気込みと、タイでは低学歴者、低収入者に喫煙者が多いという現状をふまえているからでしょうか。
タイは贅沢を戒める意味合いや、タイの生産品を保護する観点から、かなりの額の贅沢税を課しています。マイルドセブンは1箱60バーツ、タイの代表的なそ
ば「バーミーナム」が2杯食べられる値段です。ウイスキーなどもそうで、現地産の「メコン」は300バーツくらいなのに、サキさんの愛飲する「ワールド
ターキ」は830バーツもします。元来安価なアメリカ産バーボンウイスキーでも、輸入品だということで高額な税金の対象となっています。
財源確保という観点ではなく、飲酒、禁煙の観点からの施策であれば、それはそれで意味を持っていることでしょう。タバコの値段が高いのも、喫煙者を減らそ
うと言う観点からだと歓迎されるものでしょう。
どうもその日本のそれは、規制が緩やかすぎる感じがします。最近の報道では、早期退職者を募集したJTでは、予想を大幅に上回る応募があったといいます。
たばこ産業に従事している人も、世界的な嫌煙傾向に、将来を見極めたのではないかと思われます。この傾向はタイでも同じで、禁煙箇所がだんだんと増えてい
きます。
それに比して、最近思うことは、日本人の喫煙者減少傾向にありますが、高校3年の喫煙率は男子36.9%、女子15.8%に上昇している、というのが気に
なります。数えられないくらいの数があるバンコクの日本料理店は、禁煙では商売あがったりとばかり、かなりの店は喫煙を認めています。日本人に喫煙者の多
い証でもあります。それに比べ、タイ人の知識層や、会社員の喫煙者は少ないように見えます。我が社でもタバコを吸うのはドライバーの2人だけです。社内禁
煙になっていますので、非常口の階段で吸っているようです。
バンコクの中心のオフィスビルでも、全館禁煙のところが増えてきました。こんなビルの玄関はタバコを吸うためにおりてきた喫煙者で一杯です。国際的な企業
が入居しているビルなどは、様々な国の人が、しばしの一服を楽しんでいますが、やはり欧米人は少ないように感じます。
昔、新幹線で大阪から東京に移動した際、ブッフェに行く途中喫煙車輌を通過しましたが、自動ドアをあけると、濛々とした煙が天井のエアコンに吸い上げられ
ている様子に驚いたことを思い出します。煙の筋は各席から何本も立ち上っており、遠くは霞んだ感じになっていました。集団で狭い場所でタバコを吸う姿は、
何とも不健康を絵に描いた感じでした。
現在では、各飛行場に禁煙ボックスがあり、あんな狭い空間に押し込められるくらいなら、一層のこと思い切って禁煙を、という思考回路は働かないようで、相
変わらず朦々とした狭い箱の中でタバコを吸っている姿が見えます。
ポイ捨てなども平気の時代は、JRの各駅のプラットフォムの下は、うずたかい吸い殻の山になっていたことも記憶しています。今では公共の建築物などは全面
禁煙になっているっようですが、喫煙者が激減しているという情報はありません。
それでも、最近では、喫煙運動も盛り上がりを見せているようで、前に紹介した中国のポイ捨て禁止ではないですが、千代田区内では、歩行中の喫煙禁止という
ことになったようです。ところどころに儲けられた喫煙車輌のなかでタバコを吸うということですが、これは飛行場の喫煙ボックスと同じ発想でしょうか。
日本では、パッケージの表示される喫煙の害を警告する方法はまだまだ甘いように感じます。
今回のタイの例のように「タバコ規制条約」発行を期に、シンガポール、カナダ、ブラジルも警告文を大きくしました。アクションの早さが評価できます。先日
の国際会議で取り決められた「タバコ規制条約」では、タバコの消費削減につながる課税強化、広告の原則全面禁なども盛り込まれました。これを期に、タイの
ような、どくろが出てくる驚愕のパッケージを採用する国が増えるのではないこと想像します。
総じて、日本人は喫煙者が多いと思われているようで、昨年バンコクに赴任当初、ホテル住まいをしていましたが、最初にチェンインした部屋は喫煙者用の部屋
でした。夜中に息苦しくなって目覚め、部屋にしみこんだタバコの臭いや、枕なども脂臭くて2度と寝られずじっと朝がくるのを待っている状態で閉口したこと
があります。禁煙フロアーを注文しなかった自分がうかつだったのですが、タバコの臭いを長時間締め切った部屋でかいでいると、息苦しさが倍増します。
翌日レセプションに文句をいうと、日本人だからわざと喫煙者用のフロアーを用意したとのことでした。このホテルは欧米人も沢山投宿していますので禁煙フロ
アーが完備しており、禁煙フロアーに変えてもらった翌日からは熟睡できました。
今のところ輸入タバコは規制外ですので、街のタバコ販売所にはアメリカ産も沢山並んでいます。禁煙の表示ははパッケージの表面には見えず、洒落たシンプル
なデザインが並ぶ中に、タイ産のパッケージが並ぶと、それだけでおどおどしさが倍増されて、効果満点のように見えます。今年はタバコ公社も。このパッケー
ジ採用で売り上げ減を予想しています。
アメリカが作って世界の発展途上国が消費するというタバコ、「タバコによる死亡者数は世界中で年間400万人にのぼる。2030年には世界で1000万人
にのぼるとみられている。このうち、70%は発展途上国の人々」
「受動喫煙は、子どもに喘息、気管支炎、乳幼児突然死、中耳炎などを引き起こす。成人の肺ガン、心臓疾患の原因となる」と指摘する本もあります。
このドクロマークの新パッケージがきっかけで、タイでも喫煙者が減少することを期待しています。
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