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「タイ下院選挙」
■358■ 1月17日
タイ総選挙が中盤にはいり真っ盛りです。
と、書いても当地の選挙運動は日本のそれとかなり違っていて、非常に静かです。選挙運動の主な媒体は、道路脇の立て看板です。日増しに増えてくる看板で
すが、ちょっとした事件がありました。
与党、愛国党の女性候補者がなんと、我が小泉首相と握手しているツーショットの写真を選挙ポスターに使ったのです。最初にこの事件を知ったのは
Yahooのニュースでした。持ち前の野次馬根性で、早速カメラを手に街に探
それにしても、というか、やはりというべきか、今回の地下鉄事故には考えさせられる部分が沢山ありま
す。
17日午前10時15分ころ、事務所の外がやたら混雑していると、窓から覗くとくと、今までと違った大渋滞で、救急車や消防車、パトカーなどがサイレン
を鳴らして大渋滞をかき分けるように、前へ進もうとしています。
実は今回事故のあった地下鉄「カルチャーセンター」駅はサキさんの会社の最寄り駅で、それだけ現場に近いので、渋滞に拍車がかかっていたのでしょう。こ
の駅を利用している社員も沢山おり九死に一生を得た感じです。事故の状況は、ラジオが刻々と伝えています。
昨年7月に開通した地下鉄は、バンコクの慢性的な交通渋滞解消の切り札として、期待されています。最初はプロモーション期間と言うこともあって、全線
10バーツのキャンペーン料金で、物珍しさもあってかなりの混雑をきたしていました。どうも、このキャンペーン料金は乗車券の自動販売機の設置が間に合わ
なかったのが、理由で実施されていたようです。
自動販売機の設置が終わり、普通料金になった段階で料金が最大で3倍以上になり、乗客が激減しました。再度、割引料金を設置、最近乗客が増加の傾向を示
している段階での、今回の事故です。
200人以上が負傷、80人が病院に運ばれ、そのうち2人は現在でも意識不明の重傷です。事故現場にはタクシン首相も駆けつけ、事故の原因が判明するま
で運転再開は相成らずと、強い怒りを表明している様子がテレビに映し出されました。先のプーケットの津波災害と言い、今回の地下事故といい、タイに生活す
るのも、災いと背中合わせの感があり、身が引き締まる思いです。
事故原因が判明するに従って、今回の事故は人災だったということが分かってきました。つまり、故障車をデポに運ぶ途中、上り坂にもかかわらず、故障車両
を切り離したところ、事故車は坂道を逆走、それに後続列車が追突したというのが真相の様です。全くの不注意が起こした事故のようです。
危機管理が叫ばれる昨今ですが、このケースや、先の津波の場合など、いくら自己管理をしても受動的にな事故は避けようがありません。
ちょうど阪神大地震の10年の日ですが、地震なども避けがたい災害の一つです。しかし、人為でさけられる事故もあります。たとえば阪神大地震の高速道路
の倒壊や、新潟地震での新幹線橋脚の崩落など、これすなわち人災と言っていい部分があるのでは、と考えられます。起こりうる地震に耐える設計が必要です。
そういえば、バンコクの生活の中にもこの種の不安がいっぱいあります。まず、先日バンナーのゴルフ場にでかけたのですが、ここは新空港スワンナープムに
近く、高速道路の建築が盛んです。大交通渋滞を起こしていますが、一部区間はすでに高速道路が完成しています。Y字型の橋脚がシンメトリーにどこまでも続
く姿は綺麗ですが、その上にかなり幅広の道路部分が乗っています。なんだか重量オーバーでおれそうに感じますが大丈夫なのでしょうか。
それに都心部のマカサン付近でも、新空港に通じる高速道路の新設が盛んです。毎日の通勤時に、工事の進捗状況を観察しているのですが、橋脚と橋梁部をつ
なぐ部分が不安です。普通、橋脚部に橋梁を支える部分があるのですが、ここでは何本もの(50本くらい)鉄骨がつきだしているだけです。橋梁部分も同じ
く、両端は鉄骨が1メートルくらいつきだしており、両鉄骨をジョインしてコンクリートで固める方式の様です。工事通はY字やE字の鋼材で吊っているようで
す。なんだか、この部分が非常に弱いのではと、危惧するのですが取り越し苦労でしょうか。
昔BTS(高架鉄道)の工事が始まったとき、タイ人が作る高架鉄道は危なくて乗る気がしない、といっている友人がいましたが、彼はタイ大好き人間の一人
です。
不慮の災害というものはさけられません。しかし、いくら最新式の安全装置を導入しても、人間が操る限りミスは発生します。それをどう回避するかが人間の
知恵のようです。
バンコクの地下鉄事故は、人災の様子を呈してきました。原因究明と、路線の安全確認のために、運行を1週間ぐらい中止するようです。これくらいの思い
切った処置を講じ、事故を徹底回避する方策を講じ、2度と同じ人災は起こらないことを願っています。
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