サ キさんのチェンマイ日記

                                         

「ふたたび
 仕事に復帰

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 7月21日


   
  チェンマイで引退生活を送っていましたが、今回お誘いがあり バンコクで仕事を再開することになり7月21日に単身赴任しました。  

 今回は家人をチェンマイに残しての一人の生活です。まだ老け込む年でもあるまいにとい う香港時代の友人に引っぱり出されたのです。いささかマンネリの気味になってきていた生活に活が戻ってきました。3年半の引退生活で感じたことは、人間は やはりある程度のプレシャーのもとで過ごさなければマンネリに陥りやすいという教訓です。気ままな生活は単調になりがちで、晴耕雨読といいながら気をつけ ていないと一日があっという間に過ぎてしまうことがよくあります。

 毎朝、今日は何をしようという特別な予定がない ことが多く、起き抜けにコンピューターをON、メールチェックと新聞などを読んでいるとすぐ11時になっ てしまいます。ブランチを含め2食の生活をしていましたから、午後ゴルフの予定がない場合は読書、TVなどで時間が過ぎてきます。夕方は庭の芝生に水を やったり植え込みを手入れしたりして夕方になります。夕食をテレビとともに過ごすと9時、これから就寝までの時間は読書に当てます。

 こんな生活を続けていると時間が経つことも、日 が過ぎ去って行くことも、世間の事件にもそんなに関心が深まらず、あっという間に2、3ヶ月がたってしま います。

 それが、今週から仕事を始めるのですから調子が 狂うのでは、と考えていましたが、30数年に及んだ仕事人間の感覚は体が覚えていたとみえ、なまった体も 反応が早くそんなに苦労がなく朝目覚めます。バンコクでの生活では朝シャワーがマストです。余談になりますが、男のにおいは何が一番好感を持たれるかとい うと「石けんのにおい」だそうです。これは、男性経験の豊かな銀座のママさんたちの意見を統計したものだということで、信憑性は高いと考えます。高級オー デコロンや、整髪料にこったダンディーはあまり好感を持たれていなかったという嘘のような話です。

 タイの男も、石けんのにおいをぷんぷんさせてい るのが女性に好感を持たれると、何かの本で読んだことを思い出しました。だから、異常とも思える香料の匂 いを発散させる石けんが売っています。現在宿泊しているのはプチホテルですので、手軽に朝シャワーが可能です。チェンマイ生活ではずぼらを決め込んで、一 日一度のシャワーで過ごしていました。家人などは日に2、3回はシャワーを浴びていましたが、そんなに頻繁では体の油が抜けてしまってかさかさになると冗 談をいってごまかしていましたが、これからは家に一日中いる生活と違って人に会う仕事ですのでここでは石けんの匂いを抜きには出来ません。

 8時半に迎えが来ます。世界的に有名だったバン コクの朝のラシュは、地下鉄の開通で幾分緩和されたと分かるほどの、今週のバンコク通勤時のトラフィック です。バンコク赴任の初日地下鉄に乗ってみました。新しいものはどんなものでも気持ちがよい例に漏れず、バンコクの地下鉄は最新式で実に気持ちがいいで す。現在試乗中ということで、1回10バーツの定額料金です、どこまでいっても10バーツです。予想に反して利用者も結構多く、午後4時の時間帯でも60 パーセント位の乗車率と見ました。椅子はすべて塞がっていてつり革を握って立っている人を含めると、
乗客は東京の同時刻と同じくらいに見えました。

 新しく地下鉄が走り出したといっても、海外旅行 などで乗車経験がある人も多いと思われ、たくさん配置されていう係員も手持ち無沙汰です。でも地下深く潜 るためにエスカレーターのスピードはかなり速く設定されています。下町ラプラオ駅で目撃しました。こんな人もしばらくするとこのスピードに簡単になれるだ ろうと思われます。プラットホームの幅なども東京の2倍はある感じで、すべてが ゆったりと作られています。ホームにはスライディグドアーがしつらえられており、この点では東京より進んでいます。スライディングドアは冷房効果も高め、 南国に関わらず快
適な環境を作り出しています。車両はドイツ・シーメンス製ということですがこれは香港の英国製とそんなにかわらない印象です。話によれば 日本製を導入のため何回も入札をしたが、ついに値段の折り合が付かずにドイツ製になったということです。ハイテ立国を目指すのであれば、最新の技術を安く 提供する努力が必要と考えます。どうもその辺りが日本は苦手で、家電品などはタイでも韓国、中国製にシァエアーを奪われています。

 全体にスッキリとした印象が強いのですが、それ は広告がいっさいないことによると気がつきました。東京の地下鉄のように至る所に広告看板があるのもそう 感心したことではありませんが、何もないのもちょっと拍子抜けの感じがします。地下鉄広告は新しい媒体ということで、これからドンンドン広告の掲出が始ま るようです。初めての土曜日もう一度地下鉄(MRT)と先に開通している高架鉄道(BTS)に乗り比べてみました。BTSは高い位置を走るので見晴らしが いいのですが、車両は広告で塗り固められてなんだか遊園地の電車に乗っている感じです。それに切符の販売方法は可改善されておらず5、10バーツの硬貨だ けですので面倒です。

 地下鉄で面白いのは出口の表示がなく単に「出 口」とあるだけで不評をかっていることです。この地下鉄は、日本の有償借款で建設されたとのことですので、 事前に東京の地下鉄などをよく研究していると思われるのですが、この部分は勉強不足だったようです。慌ててサインボードを製作中ということで、今は小さな 張り紙で代用されていました。地下に潜ると目標がなくなって、方向感覚を失いがちになりますのでこれは至急整備した方が利用者に喜ばれると思います。改札 方法はちょっとユニークで、な小さな黒いコイン状のものを使っています。磁気を帯びておりこれを軽く指定の場所に当てるだけで通行できます。日本のスイカ のようにです。出口ではこのコイン状のものを回収口に入れます。ちょっと出口が面倒な感じですが
受け皿状のものをつけたデザインで気配りが行き届いていま す。将来は磁気カードを使用するようです。係員がたく さん配備されており、親切に説明している光景も見受けられますが、大半の乗客は手慣れたものです。

 30数年まえ、バンコクに初めて住んだとき、こ の街には地下鉄建設は不可能ということでした。この街は標高が低く、すぐ大水が出ることが珍しくありませ んでした。現在の道路網はそのまま昔は水路だったということで、水上マーケットなどにその面影を残しています。技術進歩がバンコクに地下鉄を可能にしたと もいえます。この地下鉄場所によって地下深くにプラトホーフがあり、かなり長いエスカレーターが設置されています。東京駅の地下駅と同じ感じです。バンコ クの交通網はさきに運用開始した高架鉄道BTS と相まって近代都市に変貌を遂げています。道路も
拡幅整備されていて、スクンビットのソイ21、アッソクのなどは見舞うがごとくの道路幅になっておりびっ くりさせられました。しかし、ソイ奥の方は相変わらずのくねくねがった細道で、表道りの渋滞をさけ迂回する車の洪水で、思わぬところが大渋滞していま す。

 街のスカイラインも一時は建築途中でストップし ていた高層ビルなどもどんどん完成し、中国についでの経済成長中の、バンコクの人は、南アジアではシンガ ポールに次いで地下鉄が走っている都市としてプラードを持っていると報道されています。何かが大きく変化を遂げるような、そんな予兆を感じさせるバンコク 地下鉄事始め
です。

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