サ キさんのチェンマイ日記

                                        
子供が描いた女王様

「ドイカム即売会」

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  12 月22日 2003
       
 
  薄ぼんやりとした暗闇の向こうにリンカムホテルのクリスマスイルミネーションが見えます。そういえば、これは今年からのもので、街を探してもクリスマ スイメージはちょっぴりしか発見できません。それでいて寂しさが漂っているかというとそうではなく、結構街には人があふれていますし定期検診で昨日行った 病院の先生も、季節がら観光客が増えましたね、との挨拶がありました。

 仏教徒が90パーセントを占めるチェンマイでは、クリスマスなどは関係ない外国のお祭りだと、知らんぷりを決め込むかというとそうではなく、病院の受付 や、薬局の周りには小さなクリスマスツリーや飾り物がありましたが、それらが何となく輝いていないように見えるのが不思議といえば不思議です。

 これは、サキさんの先入観がそうさせるのか、また、人々が心の底から浮き立っていないのかは判断が出来ませんが、花市には真っ赤なポインセチアがあふれ ていますし、遠くでみるまるで雪のように見える小木の鉢などは今年の新種で、これに決めたという家人の一言で、今年の年末、玄関を飾る色は、赤白というこ とになりました。

 敬虔な仏教徒のはす向かいのおばさんの家は、今月の初めという早い時期からセントポーリアの赤い色が入り口を彩っていますが、玄関の上には11月のロイ クラトンで飾った角提灯がまだ取り込まれていなくて、なんだか牡丹灯籠とクリスマスが一緒に来たような感じになっていて、気温がこのところ下がったといっ てもそれは朝夕だけの話で、日中は20度を遙かに超えていると感じさせる暑さで、おばさんの家の景色を怪談話でも始まってもおかしくない感じにしていま す。これが日本のように雪でも降ろうかという気温だったらとても、牡丹灯籠の発想が生まれてきやしないとちょっとおかしくなったりしています。

 チェンマイの暮れの風物詩といえば、「ドイカム」即売会が開催されているので出かけました。なるほど北タイは大いなる農産物を産出するのだなーと実感出 来るのがこの催し、場所はチェンマイ大学美術部構内です。展覧会会場は、シリキット女王の主催するランの新種が展示されていました。かなり前に、この地に 移住してきた当座、タイのロイヤルフアミリーは非常に多忙であらせられると聞いていましたが、実際住みだしてみると国民の間に親しみと敬愛を持って敬われ ているのが実感出来ます。各家や会社商店などには王様とお二人の写真が掲げられています。

 このドイカム即売会は女王が支援している、農業振興や援助に基づいた山岳地方の貧しい農民の産品を即売するのがその要旨ですが、
実際は村祭りのちょっと大きな感じの恒例のお祭りです。野菜や果物を買い込みました。どれもサラダにして食べるとスーパーマーケットなどで仕入れるそれと は格段の違いがあって、しかも素朴な感じが何ともいえぬ郷愁を感じさせます。野菜や果物などシェンマイ産は幼少の頃の味わいがあります。踊りあり、歌あり で、そんな催しをビール片手に眺めていると、ほかほかした陽気と相まって、実にのどかな気分にされてくれます。テレビではイラク戦争や、自衛隊派遣などと きな臭い話が連日ですが、のんびりとした午後の一時をチェンマイ人と過ごしているとそんなことはなんだか遠い別世界の出来ごとのように薄れていきます。

 よく見ると観衆の中に欧米人も混じっています。彼らは例外なくタイ人の女性と連れだっています。手をつないでも、肩を組んでも何となく様になるのはさす がで、チェンマイにはフアラン(ヨーロッパ人をそう呼びます)はよく似合うなどと変な観察眼を持ったりします。すぐ隣のテーブルに陣取った一団は、カオ ニョウ(餅米)とソムタム(こちらのサラダ)をつまみにビールを飲んでいる旦那(?)に女性が3人、一人は年かさが20歳前後たぶんこのファランの奥さん か愛人、その他の女性は年格好からしてこの子供たち、とすると連れ子になるなかなあー、いやいやそうではなく単に奥さんの友達だろういや姉妹かなどと想像 をたくましくした人間観察も乙なものです。

 これが今ばやりの日本人(コンイープンと呼びます)では、あまり様にならないケースが多いようです。というのは年の差がはっきりとしていて不釣り合いの 場合が大半で、それもにわかに若い女性にもてだしたことが嬉しくて仕方がない感じがほほのあたりにありありと出ていて、一見やに下がった感じがして仕方が ない。どうしてこんな感じになってしまうのかちょっと考えが及ばないのがまだるっこいですが、我が家人もどこへ行ってもタイ人に間違われるくらいですの で、サキさんなどもキット他人は現地妻を連れてやに下がっているそう見ているのではないかと考えると、ちょっと得意気な心境になってきます。

 これは平和な景色だと、自分の姿を客感的にみている自分が感じられたりして、チェンマイのお祭りの午後は芯からのどかで人間的です。なかでも感心させら れたことは、森林伐採が叫ばれてから久しいのですが、ちゃんと緑化運動の一環として小さな苗木を無料配布しているので、我が家も手に入れて早速庭の隅に植 えましたが、あれでは大きくなったら隣の塀との間隔が狭すぎると、改めて場所を変えて植え直すのどと結構忙しい午後を過ごしました。

 ここではジングルベルも聞こえては来ませんが、あれはキット商魂たくましい商売人に乗せられ、みんななだか気ぜわしくプレゼントなどを買い込んではいま すが、そして年の瀬を感じてあわただしい感じがしているだけで、年が改まったとしてもそれは昨日の続きをやっているだけのものさなどと、ちょっと物事を逆 さに考えたりして、ニヒリストぶってはいますが、根っからの日本人、おせち料理やおもちなどの広告を見るとちょっと指食が動いたりしてきて、なんだかこん な年の瀬を何回経ていたのかと考えたりして、そしたら馬齢を重ねてきた人生はなどと・・・妙にセンチメンタルになってしまうのは、住まいはいずこにあって も、やっぱり日本人の年の瀬を感じているのかなーと思ったりして1日がすぎていきました。

ドイカムフェアー