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「イーペン祭り
パレード」
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月14日 2003
イーペン祭りの3日目はビン川沿いに出かけました。この付近は、乱暴に投げられる花火で非常に危険だという情報がありましたので、去年までは出かけるの
をためらっていました。しかし、毎年同じところでパレードを見物しているのも能がないので、憂をこして出かけて見ました。
例年人出が非常に多いので、駐車に困るだろうと早めに出かけたのが正解でした。川沿いの空き地という空き地は、臨時の有料駐車場になっています。商魂た
くましいチェンマイ商人のいい稼ぎになるだろうと思いますが、駐車場に車を入れているのは少数派、大多数は路上駐車を決めこんでいます。おかげで付近は大
交通鵜渋滞です。
暮れなずむ夜空に、既に無数の花火があがっています。日本の花火大会で上げられる大きさの打ち上げ花火が屋台で売っているのを目撃したときは驚きまし
た。いわゆる尺玉で(直径10センチ)す。これはプロの技術がなければ打ち上げることは不可能だと考えられるサイズです。そんなものがさりげなく売ってい
るということは、このクラスもアマチュアが上げているということでしょうか。
非常に危険な行為で、だから、タイの大きな祭りでは、花火の失敗で失明する人が続出するという新聞報道もうなずける野放しさです。石油缶くらいの大きさ
の、20連発というマンモスクラスも実在するということで、チェンマイの花火は中国本土のそれと状況が似ています。
中国では考えられないサイズの花火が普通の店で売っています。開所式などで使われる巨大な爆竹なども、別に専門家がいない状況で点火されているという話
を聞いたことがあります。驚いたのは、田舎道で、新婚の夫婦をのせた車から盛んに爆竹が投げられていたのに遭遇したときです。さすが花火の本場で、演出が
派手です。
さてイーペン祭りの花火。これはもう乱れ打ちという状況です。各人が勝手気ままに大小の花火を打ち上げていますし、路上には盛んにねずみ花火や、小型の
爆竹が投げられます。犯人は若者で、これは主に人を驚かせるために投げられるので、通り過ぎながらそっと他人の足下に投げていきます。思わぬ爆竹の破裂音
に驚く姿を見て楽しんでいるようです。
ビン川にかかるワロロット橋の上はもう人、人、ひと、で一杯です。欄干から川に向かって飛ばす花火はまだよいのですが、立錐の余地のない人ごみに投げら
れる花火は危険そのものです。通りの両側はカトン(ヤシの葉でできた流し灯籠)売りでいっぱいです。面白いのは、需要を当てこんであらかじめ作ったものを
並べて商売しているという状況ではなく、ただいま製造中で即販売という呈です。おかげで製造方法を事細かく見ることができます。カトンの台はヤシの木の幹
を輪切りにしたものを使っています。これは余談ですが最近は発砲スチロール製の土台を奨励しているようです。後で回収掃除をする手間を少しでも省こうとい
うのが目的です。バンコクでは祭りの翌日の11月8日、15時間かけて河川、運河、公園内の池などから168万個の灯籠を回収したとあります。祭りの規模
が大きければ大きいほどその後始末も大変です。
水の恵みに感謝して、各人が願いを込めてカトンのろうそくに火をともして、ビン川に流します。その炎が川面に揺らめきながら流れていく光景は、乱打され
る花火の派手さに比べて何か物悲しい感じがします。日本の灯籠流しを思いだすから、よけいそう感じるのかもしれません。この祭りのために、川のあちこちに
は灯籠を流す場所が設えられています。ビン川の左サイドの高級レストランはどこも満員の客で一杯です。外国人に混じって、日本の高齢者の団体にもあいまし
た。日本のそれと趣をおおいに異にするチェンマイのロイカトン、十分楽しんでくれましたか。
恒例のパレードは、例年のごとく数々の山車が美女、美男をのせてパレードしています。例年は出発点のターペー門の付近で見物していましたが、今年は最終
点に近いターペー通りのビン側付近で見ました。パレードも終了地点に近づくと、なんだかだらけた行進となってしまっています。たびたび行進がストップする
ので、参加者は道路に座り込んだり、雑談を始めたりのていたらくです。祭りの夜も10時を過ぎると、気力も萎えてしまうのかも知れません。
しかし、夜空には勝手気侭に上げられる花火の音、炸裂する爆竹、ゆらり、ゆらりと漂うコムロイ、などがいつまでも祭りの興奮を伝えています。チェンミア
の祭りはどこまでも、ばらばらで無秩序な感じがして、それがまた独特の雰囲気を醸し出しています。こうして、3日間の興奮は終わりました。
「華やいで やがて寂しき 祭りの夜」
イーペン祭り パ
レード
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