サ キさんのチェンマイ日記

                                        


「洗濯屋事情」
   
 ■269■  
  7 月19日 2003
  
 本日はチェンマ イの洗濯事情です。常夏の国チェンマイには有り余るほどの太陽があります。
それをうまく利用した洗濯屋が街中にたくさんあります。それに学生の街でもあり ますので、
コインランドリーもたくさんあって便利です。といっても、普通の洗濯機を何台か並べて、そえ
にコイン投入口を取り付けただけの簡易さです。だ が、それら全て乾燥機が存在しません。一部
アメリカ系の洗濯屋がチェンマイにも最近出現し、そこは大型の乾燥機を備えていますが、
その他はアイロンを使っ て乾かすか、天日干しです。

 乾燥した気候なのに乾燥は店の前、道路際ですの で砂埃がもろに洗濯物をおそいます。それ
にチェンマイは硬水ですので洗剤があまり効かず、白いものなどはすぐ薄汚れたようになって
しまいます。洗濯屋に出 しても同じです、ホテルのバスタオルやフェイスタオルのども薄汚れ
た感じで、その辺が四ッ星と三ッ星との差になっています。

 家人などは、2時間も干せば完全に乾く太陽の恵 みをいっぱい受けて、簡単洗濯をしている
と思うと、事実はそうでなくチェンマイの洗濯は重労働だといいます。まず、衣類は強烈な太
陽にさらされるので、全 て裏干しをしなえればなりません。最近は雨期の真っ最中というのに
雨が降りません。テレビの天気予報によると、バンコックは毎日のように雨マークが出てい て、
強烈なスコールが襲ってきているようですが、その反動という体で、チェンマイは毎日午後に
は暗雲が立ちこめますが雨は降りません。乾燥機を使わないの で全ての洗濯物にアイロンをか
けなければならないので、暑いチェンマイではこれが重労働だといいます。こんなことなら香
港で使っていた乾燥機を持ってくれ ば良かったと、反省しきりです。当地では乾燥機は普及し
ていなく、どんな大きな家電販売店でも置いてはいません。

 一般の洗濯屋は全ての洗濯物にアイロンをかけて くれます。結構おしゃれなチェンマイ子は
ピシットとアイロンがけされたTシャツ、ズボンで決めています。あまりに強いアイロンをか
けるので、黒っぽいズボ ンなどはアイロン光りしていますが、それよりも清潔なアイロンのか
かったものを着ることが大切と、そのあたりは全然気にする様子がありません。

 昨日も午後6時頃庭の芝生に水をまいていると、 向かいのおばさんが西の空を指さして
「雨はもうすぐ降り出すから散水の必要はないのでは」とサセッションをくれました、確かに
西のドイステープの頂には 真っ黒な雨雲の集団があり、今にもおそってきそうな感じですが結
局雨は降りませんでした。チェンマイ郊外では激しい雨が降っているはずです。事実20分の
ドライブで到着するゴルフ場などでは、強烈なスコールに遭遇したことがありますし、40分
くらいかけて行く東の山岳地帯に広がるもう一つのゴルフ場など は、毎日夜にかなり雨が定期
的に降るとの話です。

だのにチェンマイ市街はどうして雨が降らないので しょうか。こちらの雨は非常に激しく、
「まるでバケツをひっくり返したような大雨」と、良く表現されますが事実はそんななま優しい
ものではなく、天の水瓶 の底を瞬時に破壊した感じです。先日も久しぶりの大雨が30分くらい
降りましたが至る所で水浸しになっていました。これが10分も走ったら到着する飛行場 の周辺
は全く「ポツリ」ともこなかったというから驚きです。

これも良く表現させる言葉ですが「夕立は馬の背を 分ける」といいますが、郊外のゴルフ場から
の帰りにこの馬の背を通過したことがあります。遠くに暗雲が立ちこめているなと思っていると、
その後すぐ雨の屏 風に突っ込むように雨の中に突入します。ウインドワイパーを急速にしても掻
ききれないほどの激しさです。もちろんこの区間は薄暗く、安全の意味からライト も点灯します。
走ること10分、雨はあっという間に上がります。というよりは100キロ近いスピードで雨の
地域を走り抜けたことになります。

雨の地帯が終わると、後は相変わらずの南国の太陽 と、どこまでも青い空、立ち上がる入道雲で
道路も乾いています。今までの雨の滝の中を走っていたことが嘘のような体験です。

チェンマイの雨は突然にやってきます。これも月並 みな表現ですが「突然にわかにかき曇り」
雨がやってきます。だから家人は大あわて、4階の屋上に干してある洗濯物も取り込むために、
階段を駆け上ります。 その間約1分、いくら急いでも間に合わないこともあります。通常は雨の
前に強風が吹いて、雨の近いことを知らしてくれますが、今年はその風の前触れも有り ません。
疾走が間に合ないで、洗濯物がびしょびしょになってしまった時の家人の落胆さは男のサキさん
には想像を絶するものがあります。まるで全ての望みが 断たれてしまったような、失望のどん底
に突き落とされたような顔をしています。

日はまた昇るではなく、ここでは強烈な太陽は保証 されたようなもので、確実に現れます。しば
らく待てば有り余る太陽の恵みを受けて、しめった洗濯物は瞬く間に乾くのですが、それにして
もあの残念さがりよ うは尋常ではありません。女性には男には理解できない洗濯に関する特別の
DNA が刷り込まれているのかも知れません。

背広やネクタイはタンスの肥やしになって2年半、 サキさんにとっては縁遠くなってしまった、
洗濯屋事情ではあります。
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