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↑浴衣に日傘、日本変わらぬ光景です
「日本語スピーチコンテスト」
■188■ 2月
17日 2002
2月8日。先にフリートーキングの授業で我が家をおとづれた生徒の学校、チェンマイコマーシャル・カレッジ(CCC)のスクールオープン・ディーに招待
されてで出かけました。今日は来期(9月新学期)の入学予定者に、学校を紹介する日です。CCCは西のお堀端にある大きな学校です。高校、短大まである総
合校です。
「日本語スピーチ・コンテスト」は三階の教室で開催されます。沢山の在校生や、見学者で校内は賑わっています。親切に教室まで案内されて、間もなくスピー
チコンテストは始まりました。司会者は浴衣を着た男女の生徒が勤めます。司会者をおおせつかるくらいですから、立派な日本語を喋ります。スピーチは一分
間、自分の身の回りの出来ごとや、将来の夢、勉強した日本の様子などを簡便にまとめて喋ってくれます。
普段の勉強の成果を発揮すべく、流暢な早口で喋る人、一寸忘れてペーパーを見てしまう人など様々です。なかでも印象に残こったスピーチは「芥子とワサ
ビ」の話。即席で口のなかに伝わる辛さ、でものどを過ぎれば忘れてしまう「唐辛子」の辛さと、鼻にツーンと来て涙がで後まで残るじっくりと伝わる「ワサ
ビ」の辛さを比較しての話ですが、これは日本とタイの文化、生活の違いでもあるのでは、と、勝手に解釈して納得させられる話でした。
感激したのは福岡に出稼ぎに行っている父親の話。六ヶ月に一度しか帰ってこない父親ですが、誕生日には必ずプレゼントを送ってくれます、と、ここまで話
したところ、父親を思い出してしまった様子で泣き出してしまいました。日本語のスピーチの途中で自分の話の内容に涙すると言うことは、彼女は日本語で泣い
ているのだなーと変な想像力を掻き立てられ、サキさんの目頭も熱くなってきました。
お金を貯めて商売をはじめると言う話も多くありました。現実を見つめて生活しているのだなーと感心させられます。その中で「私の父親はまじめです」とう
生徒が三人いました。サキさんの観測では、結構不真面目なおやじが多いのではと感じているタイの父親像ですので、こんなところでもそれが実証された感じで
す。だって、晴れの発表会の内容に再三登場してくることは、裏をかえせば「不真面目な父親が多すぎる」ことの反証だと考えます。
富士山の話、大阪と奈良の話、雪の話など、実際に旅行したわけではありませんが、想像をたくましくしての話の内容は、それだけ日本に対する憧れの強さを
感じさせました。
このスピーチコンテストには、他校の生徒も参加しているとのことで、これは日本語に関する強い感心の現れと思われます。日本語を勉強して、将来は日本企
業に勤めたいとは、サキさんが35年前初めてタイに駐在した時からのタイ人の強い夢でしたが、現代でも変わらず彼らの憧れの国であり続ける日本の現状は、
決してチェンマイの学生を満足させるものではない、と考えると一寸深刻になってしまいます。現在のタイには、方々に工業団地が出現して、日系企業の進出も
増えているのですから、日本語を真剣に勉強している生徒の夢が現実化する可能性は昔より増えたと考えます。
なんとか夢を叶えさせてあげたいものです。
日本語
コンテスト
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